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九州大学病院 先端医工学診療部

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  • 内視鏡外科トレーニングセンター
  • 九州大学大学院医学研究院先端医療医学講座

2017.04.28

多元計算解剖学の外科における臨床展開(後向き観察研究)

・はじめに

病気の診断や治療法の選択を行う際には、病歴(現病歴・既往歴・家族歴)に関す る情報や生化学検査結果、CT・MRI・内視鏡の検査結果など様々な医用画像に基づ き医師が総合的に判断しています。九州大学大学院 先端医療医学講座では、診療に 伴い集められた消化器がんの患者さん、及び先天性疾患の治療を行った患者さんの情 報や試料を用い、より効果的な治療法の開発に関するシミュレーションモデルの確立 を目指しています。確立された新たなシミュレーションモデルを応用することで、難 治性疾患の早期発見や悪性度診断、術前・術後の治療効果の予測、先天性疾患治療後 の患児及び臓器の成長過程の予測を行います。


・対象

(T)消化器悪性腫瘍症例
九州大学病院臨床・腫瘍外科並びに先端医工学診療部において、2004 年 4 月 1 日 から 2016 年 3 月 31 日までに消化器がんの診断で抗がん剤治療、手術を受けられた 患者さんの切除標本、診療情報、検査情報並びに、九州大学形態機能病理学において、 2004年4月1日から2016年3月31日までに採取された剖検用の既存試料も対象と しています。目標症例数は合計で10例を予定しています。

(U) 新生児・小児肝臓移植術後症例

(V)新生児・小児横隔膜ヘルニア修復術後症例
九州大学病院小児外科並びに先端医工学診療部において、2004 年 4 月 1 日から 2015年10月31日までに肝臓移植手術・横隔膜ヘルニア手術を受けられた患者さん の診療情報、検査情報のうち、各10例を予定しています。
対象者となることを希望されない方は、下記連絡先までご連絡下さい。


・研究内容

消化器がん及び小児外科術後フォローアップに対する通常の診療で集められた経 時的なCT・MRI 画像により腫瘍部位・治療対象臓器の三次元構築を行います。これ により、腫瘍の増大パターンや治療臓器の成長に伴う変化を予測します。また、悪性 腫瘍疾患では抗がん剤治療や手術を受けた患者さんの経時的なCT・MRI 画像をもと に三次元画像を構築し、切除された組織の病理像が三次元画像内のどの部位に位置す るかを統計学的に統合し、新たなシミュレーションモデルを構築します。共同研究者 への画像データの送付方法については、匿名化済の CT/MR、病理像を症例ごとにま とめパスワードを設定し、HDD にて郵送することとします。
この研究を行うことで患者さんに日常診療以外の余分な負担が生じることはあり ません。


・個人情報の管理について

個人情報漏洩を防ぐため、九州大学大学院医学研究院先端医療医学講座においては、 個人を特定できる情報を削除し、データの数字化、データファイルの暗号化などの厳 格な対策を取り、第三者が個人情報を閲覧することができないようにしております。 本研究によって取得した個人情報は、九州大学大学院医学研究院先端医療医学講座災 害救急医学・教授・橋爪誠の責任の下、厳重な管理を行い、送付した画像データは送 付先の各施設での共同研究代表者の責任の下、厳重な管理を行います。 また、本研究の実施過程及びその結果の公表(学会や論文等)の際には、患者さん を特定できる情報は一切含まれません。


・研究期間

研究を行う期間は承認日より2019年3月31日まで


・医学上の貢献

本研究により被験者となった患者さんが直接受けることができる利益はありませ んが、将来確立されたシミュレーションモデルを応用することにより、対象疾患に対 する治療法の発展に大きく寄与することが期待されます。消化器がんにおいては早期 診断、がんの切除範囲の予測や、抗がん剤による術前・術後の治療効果予測が可能に なると思われます。これにより精度の高いがん診断や最適な治療法の選択が可能とな り、患者さんの予後改善や抗がん剤投与などによる身体的・経済的負担の軽減を図る ことが期待できます。
また、小児肝臓移植術後及び横隔膜ヘルニア修復術後症例の成長に伴う移植臓器・ 低形成臓器の形状変化や血流変化を予測・分析することで、より適切な術式の選択が 可能となり、術後治療・検査の必要性を判断することもできるため、来院回数の削減 やフォローアップ期間の短縮を図り、患児の順調な成長に寄与することが期待されま す。


・データの二次利用について

本研究において得られた患者のデータや試料等は原則としてこの研究のために使 用し、研究終了後は、九州大学大学院医学研究院先端医療医学講座災害救急医学・教 授・橋爪誠の責任の下、研究資料については論文発表後10年間、試料・標本につい ては論文発表後5年間保管した後、研究用の番号を消去し、破棄します。ただし、本 研究で得られたデータや試料を別の研究に二次利用する可能性があります。その場合、 改めてその研究計画を倫理審査委員会において審査し、承認された後に利用します。 患者の病状や氏名などに関する情報を含めプライバシーは厳重に守ります。


・研究計画書及び研究の方法に関する資料の入手または閲覧について

本研究の対象となった患者さんが希望する場合は、研究計画書及び資料等を入手ま たは閲覧できますので、下記研究事務局にお問い合わせください。


・個人情報の開示に係る手続きについて

本研究の対象となった患者さんが情報の開示を希望する場合は、保有する個人情報 のうち、その本人に関するものについてのみ開示します。


・共同研究機関に提供される情報について

患者氏名、生年月日、カルテ番号、住所、電話番号を消去し、代替の研究用番号にて連 結可能匿名化した後、下記の臨床情報を提供します。
@年齢 A性別 B病歴に関する情報(現病歴、既往歴、家族歴) C手術日 D術式 E化学療法の有無(薬剤名、投薬量、投薬回数) F術中写真 G術中動画(腹腔鏡下映像、 内視鏡映像) H各種検査画像(CT/MRI、血流シンチグラム画像、エコー、内視鏡画像) I生化学検査結果 J検体検査結果(病理像、腫瘍マクロ像)


・共同研究機関への情報提供の停止について

本研究の対象となった患者さんが、本研究の被験者となることを希望しない旨の申し 出があった場合は、直ちに該当被験者の試料等及び診療情報を解析対象から除外し、共 同研究機関への情報提供を停止し、本研究に使用しないこととします。


・研究機関
九州大学大学院医学研究院先端医療医学講座災害救急医学 教授・橋爪  誠
九州大学大学院医学研究院社会環境医学講座法医学 教授・池田 典昭
九州大学大学院医学研究院病態制御学講座形態機能病理学 教授・小田 義直
九州大学大学院工学研究院機械工学部門システム工学 教授・木口 量夫
九州大学大学院医学研究院生殖発達医学講座小児外科 教授・田口 智章
九州大学病院胆道・膵臓・膵臓移植・腎臓移植外科 助教・大内田 研宙
九州大学病院先端医工学診療部 助教・宗崎 良太
九州大学大学院医学研究院先端医療医学講座災害救急医学 学術研究員・岩本 千佳
九州大学病院先端医工学診療部 医員・中田 亮輔
九州大学大学院医学研究院生殖発達医学講座小児外科 特別教員・神保 教広
九州大学病院小児外科・成育外科・小腸移植外科 医員・小幡 聡


・共同研究施設
東京慈恵会医科大学大学院医学研究科研究対応部門 教授・鈴木 直樹
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 教授・家入 里志
東京農工大学大学院工学府医用情報工学 教授・清水 昭伸
名古屋工業大学大学院工学研究科情報工学専攻 教授・本谷 秀堅
埼玉医科大学保健医療学部医用生体工学科 教授・小林 直樹
電気通信大学情報理工学研究科総合情報学専攻 教授・庄野 逸
名古屋大学大学院情報科学研究科メディア科学専攻 教授・森 健策
名古屋大学大学院工学研究科量子工学専攻 教授・西澤 典彦
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科 教授・佐藤 嘉伸


・研究事務局

九州大学大学院医学研究院先端医療医学講座 教授室
連絡先担当者:九州大学病院 胆道・膵臓・膵臓移植・腎臓移植外科
助教・大内田 研宙
電話:092-642-5992
E-mail:kenoki@surg1.med.kyushu-u.ac.jp




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